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肥満症治療|西早稲田ライフケアクリニック|新宿区高田馬場の糖尿病内科・内科

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肥満症治療

肥満症治療|西早稲田ライフケアクリニック|新宿区高田馬場の糖尿病内科・内科

ウゴービ治療・ゼップバウンド治療

下記のような症状に該当する方は、ウゴービ皮下注射・ゼップバウンド皮下注射 (当院では自費診療)をご検討ください。

  • 食事・運動療法をしているが、なかなか目標体重に到達できない
  • 肥満が原因で発症する健康障害を解消、改善、予防したい
  • BMI 35 kg/m² 以上で、高血圧、脂質異常症、2型糖尿病のいずれかを有する
  • BMI 27 kg/m² 以上で、2つ以上の肥満に関連する健康障害がある

当院では、肥満症の患者さんに対して、GLP-1受容体作動薬の注射薬であるセマグルチド製剤:「ウゴービ」、GIP/GLP-1受容体阻害薬の注射薬であるチルゼパチド製剤:「ゼップバウンド」を皮下注射する治療 (自費診療) を開始しました。
原則として、当院では、BMI 27 kg/m² 以上で2つ以上の肥満に関連する健康障害を認める患者さんか、BMI 35 kg/m² 以上で高血圧、脂質異常症、2型糖尿病のいずれかを有する患者さんに限ります。
上記の対象者以外での美容や体重減少、ダイエットを目的とした処方は有効性、安全性が確立していませんので、処方は行いません。

肥満症について

肥満は「体重が多い」だけのことではなく、医学的には脂肪が体にたまりすぎて、健康に悪影響を与えている状態を指します。
特におなかの内臓まわりに脂肪がつく「内臓脂肪型肥満」は、さまざまな生活習慣病の原因になります。

肥満は、遺伝や、胎児期の栄養状態、ライフスタイル(不規則な食生活や睡眠)、環境(日常の交通手段や食環境)、心理社会的(社会生活におけるストレス)などさまざまな要因が関係しており、自己責任ではありません。

肥満は以下のような病気のリスクを高めます。

  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 心筋梗塞や脳卒中などの動脈硬化性疾患
  • 睡眠時無呼吸症候群、変形性関節症、不妊症 など

日本では BMI(体重kg ÷ 身長m²)25以上 を「肥満」と定義します。
そのうえで、肥満に伴って、健康を脅かす合併症(健康障害)がある、または、内臓脂肪が蓄積していて健康障害を生じるリスクが高い状態を「肥満症」と呼びます。
肥満症は、肥満と異なり、心筋梗塞や脳梗塞など命にかかわる深刻な病気につながる可能性があるため、治療が必要です。

治療の基本は、食事療法と運動療法が基本になりますが、生活習慣の改善だけでは十分な効果が得られないこともあります。
近年、糖尿病の治療薬として開発された GLP-1受容体作動薬が、体重を減らす効果を持つことがわかり、肥満症の治療にも使われるようになってきました。

ウゴービとは?

グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)は、食事を摂取すると小腸から分泌されるホルモンで、すい臓からインスリン (血糖値を下げるホルモン) を出すように働きかけます。
GLP-1受容体作動薬は、このGLP-1を補う薬剤であり、血糖値を下げるだけでなく食欲を抑制することで体重減少する効果も期待できることから、2型糖尿病患者さんの治療薬として広く用いられています。
そのような中でGLP-1受容体作動薬の注射薬であるセマグルチド製剤:「ウゴービ」が肥満症の治療薬として保険診療で処方が可能になりました。
しかし同薬を保険診療で処方できる施設や医師の要件には条件が設定されており、具体的には、肥満症治療に関連する学会(日本糖尿病学会、日本内分泌学会、日本循環器学会)の専門医と栄養指導を行うことができる管理栄養士が常勤している教育研修施設でないと使用できません。
教育研修施設であるクリニックは全国でも少なく、保険診療での処方は総合病院や大学病院で行うことになり、開始するための条件は、なかなか厳しいです。
この現状から、当院では「ウゴービ」を用いた肥満症治療を自由診療 (自費診療) で、提供を行っています。

ウゴービの治療を受けるための条件

当院でウゴービの治療を行うためには、下記の条件を満たしていることが必要になります。

  1. BMI※が 35 kg/m² 以上で、高血圧、脂質異常症または2型糖尿病のいずれか1つ以上の診断がなされ、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られない
    ※BMI (Body Mass Index) = 体重(kg) ÷ {身長(m) X 身長(m)}
  2. BMIが 27 kg/m² 以上で、2つ以上の肥満に関連する健康障害※を有する
    ※耐糖能障害、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症・痛風、冠動脈疾患、脳梗塞・一過性脳 虚血発作、非アルコール性脂肪性肝疾患、月経異常・女性不妊、閉塞性睡眠時無呼吸症候 群・肥満低換気症候群、運動器疾患 (変形性関節症:膝関節・股関節・手指関節・変形性脊椎 症)、肥満関連腎臓病

ウゴービの効果

ウゴービの治療により、食欲を抑制し、エネルギー摂取量を変化させることにより、以下の治療効果が期待できます。

  1. 体重減少
  2. 内臓脂肪の減少
  3. 腹囲の減少

日本人・韓国人の肥満症患者さんを対象とした、ウゴービ皮下注の第Ⅲ相臨床試験 (NN9536ー4382)
では、食事・運動療法に加えて、ウゴービ週1回皮下注射を68週間することにより、平均13%の体重減少効果が認められました。
また同試験では、8割以上の患者さんに5%以上の体重減少効果が認められました。

ウゴービの具体的な使用方法

「ウゴービ」は、週に1回皮下注射する、使い切りの注射剤になります。
自己注射ができるように開発されたペン型の注入器で、毎週決まった曜日に、食事の時間に関係なく、注射をします。

0.25mg、0.5mg、1.0mg、1.7mg、2.4mgまでの5段階があり、4週間の間隔で増量を検討していきます。
現時点での最大投与期間は68週間となっています。

処方された際は、ご帰宅後、速やかに冷蔵庫 (2~8℃) に保管をしてください。
使用後のペンは、医療スタッフの指示に従って廃棄してください。

注射を忘れた場合の対処としては、次の投与予定日まで2日 (48時間) 以上ある場合は、気づいた時点で、直ちに1回分を投与し、その後はあらかじめ決めた曜日に投与します。
次の投与予定日まで2日 (48時間) 未満の場合は、忘れた分は投与せず、次の予定日に1回分を注射します。

ウゴービの主な副作用

主な副作用は、以下になります。

  • 消化器症状:吐き気、下痢、便秘、消化不良、腹痛など
  • 低血糖:脱力感、倦怠感、強い空腹感、冷や汗、動悸、ふるえ、頭痛、めまいなど
  • 急性膵炎:嘔吐、激しい上腹部の痛み、背中の痛み、お腹のはりなど
  • 胆のう炎、胆管炎:黄疸 (白目が黄色くなる)、腹痛

副作用や何か気になる症状がありましたら、すぐにご相談ください。

料金

自由診療となりますので、費用のご負担は高くなります。

ウゴービの薬剤料金

項目 料金

0.25mg

2本 (2週間):8,800円 (税抜価格8,000円)
4本 (4週間):17,600円 (税抜価格16,000円)

0.5mg

2本 (2週間):12,100円 (税抜価格11,000円)
4本 (4週間):24,200円 (税抜価格22,000円)

1.0mg

2本 (2週間):17,600円 (税抜価格16,000円)
4本 (4週間):35,200円 (税抜価格32,000円)

1.7mg

2本 (2週間):20,900円 (税抜価格19,000円)
4本 (4週間):41,800円 (税抜価格38,000円)

2.4mg

2本 (2週間):26,400円 (税抜価格24,000円)
4本 (4週間):52,800円 (税抜価格48,000円)

※ 当クリニックは国内販売代理店経由 (医薬品卸) で購入しております。
※ 重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

薬剤料金とは別に、初診時は、診察、血液検査、尿検査、体組成検査にかかる費用として、5500円 (税抜価格5000円) がかかります。

なお当院では、BMI 27 kg/㎡未満の方で、美容やダイエットのみを目的としたウゴービの処方は行いません。

ゼップバウンドとは?

「ゼップバウンド」は、グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)とGLP-1の二つの受容体に作用する持続性GIP/GLP-1受容体作動薬になります。
2つの作用があることが、GLP-1受容体のみに作用する「ウゴービ」との違いになります。
GLP-1受容体への作用は、食事摂取の調節に関与する脳領域(視床下部及び脳幹)へ直接作用して食欲の抑制を引き起こし、さらに腸に作用して蠕動運動の抑制も期待できます。
さらにGIP受容体への作用は、脳領域への食欲抑制だけでなく、消化管などに広く分布する肥満細胞に作用して、脂質等の代謝やエネルギー消費を亢進させ、体重減少に働くことも期待できます。

「ゼップバウンド」も「ウゴービ」と同様に肥満症の治療薬として保険診療で処方が可能になりました。
しかし同薬を保険診療で処方できる施設や医師の要件には条件が設定されており、具体的には、肥満症治療に関連する学会(日本糖尿病学会、日本内分泌学会、日本循環器学会)の専門医と栄養指導を行うことができる管理栄養士が常勤している教育研修施設でないと使用できません。
教育研修施設であるクリニックは全国でも少なく、保険診療での処方は総合病院や大学病院で行うことになり、開始するための条件は、なかなか厳しいです。
この現状から、当院では「ゼップバウンド」を用いた肥満症治療を自由診療 (自費診療) で、提供も行っています。

ゼップバウンドの治療を受けるための条件

当院でゼップバウンドの治療を行うためには、ウゴービと同様な下記の条件を満たしていることが必要になります。

  1. BMI※が 35kg/m² 以上で、高血圧、脂質異常症または2型糖尿病のいずれか1つ以上の診断がなされ、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られない
    ※ BMI (Body Mass Index) = 体重(kg) ÷ {身長(m) X 身長(m)}
  2. BMIが 27kg/m² 以上で、2つ以上の肥満に関連する健康障害※を有する
    ※ 耐糖能障害、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症・痛風、冠動脈疾患、脳梗塞・一過性脳 虚血発作、非アルコール性脂肪性肝疾患、月経異常・女性不妊、閉塞性睡眠時無呼吸症候 群・肥満低換気症候群、運動器疾患(変形性関節症:膝関節・股関節・手指関節・変形性脊椎 症)、肥満関連腎臓病

ゼップバウンドの効果

ゼップバウンドの治療により、食欲を抑制し、エネルギー摂取量を変化させることにより、以下の治療効果が期待できます。

  1. 体重減少
  2. 内臓脂肪の減少
  3. 腹囲の減少

肥満症患者さんを対象とした、ゼップバウンド皮下注の第Ⅲ相国内試験 (18F-JE-GPHZ試験) では、食事・運動療法に加えて、ゼップバウンド週1回皮下注射を72週間することにより、10mg群で平均17.8%、15mg群で平均22.7%の体重減少効果が認められました。

ゼップバウンドの具体的な使用方法

「ゼップバウンド」は、週に1回皮下注射する、使い切りの注射剤になります。
自己注射ができるように開発されたペン型の注入器で、毎週決まった曜日に、食事の時間に関係なく、注射をします。
2.5mg、5mg、7.5mg、10mg、12.5mg、15mgまでの6段階があり、4週間の間隔で増量を検討していきます。
現時点での最大投与期間は72週間となっています。

処方された際は、ご帰宅後、速やかに冷蔵庫 (2~8℃) に保管をしてください。
使用後のペンは、医療スタッフの指示に従って廃棄してください。

注射を忘れた場合の対処としては、次の投与予定日まで3日 (72時間) 以上ある場合は、気づいた時点で、直ちに1回分を投与し、その後はあらかじめ決めた曜日に投与します。
次の投与予定日まで3日 (72時間) 未満の場合は、忘れた分は投与せず、次の予定日に1回分を注射します。

ゼップバウンドの主な副作用

主な副作用は、以下になります。

  • 消化器症状:吐き気、下痢、便秘、消化不良、腹痛など
  • 低血糖:脱力感、倦怠感、強い空腹感、冷や汗、動悸、ふるえ、頭痛、めまいなど
  • 急性膵炎:嘔吐、激しい上腹部の痛み、背中の痛み、お腹のはりなど
  • 胆のう炎、胆管炎:黄疸 (白目が黄色くなる)、腹痛

副作用や何か気になる症状がありましたら、すぐにご相談ください。

料金

自由診療となりますので、費用のご負担は高くなります。

ゼップバウンドの薬剤料金

項目 料金

2.5mg

2本 (2週間):12,000円 (税抜価格10,900円)
4本 (4週間):24,000円 (税抜価格21,800円)

5mg

2本 (2週間):17,000円 (税抜価格15,450円)
4本 (4週間):34,000円 (税抜価格30,900円)

7.5mg

2本 (2週間):21,000円 (税抜価格19,090円)
4本 (4週間):42,000円 (税抜価格38,180円)

10mg

2本 (2週間):23,500円 (税抜価格21,360円)
4本 (4週間):47,000円 (税抜価格42,720円)

12.5mg

2本 (2週間):25,500円 (税抜価格23,180円)
4本 (4週間):51,000円 (税抜価格46,360円)

15mg

2本 (2週間):28,000円 (税抜価格25,450円)
4本 (4週間):56,000円 (税抜価格50,900円)

※ 当クリニックは国内販売代理店経由 (医薬品卸) で購入しております。
※ 重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

薬剤料金とは別に、初診時は、診察、血液検査、尿検査、体組成検査にかかる費用として、5500円 (税抜価格5000円) がかかります。
なお当院では、BMI 27 kg/㎡未満の方で、美容やダイエットのみを目的としたゼップバウンドの処方は行いません。

体重減少効果が期待できる他のGLPー1受容体作動薬やGIP/GLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害薬の、自由診療による処方は行っておりませんので、予めご了承ください。

当院では個々の患者様の体質や生活習慣に合わせて、保険診療での肥満症の治療も検討いたします。
薬物療法に加え、食事療法や運動療法を組み合わせ、生活習慣から根本的な改善をサポートいたします。
お一人おひとりに適した治療プランをご提案いたしますので気になる症状があればお気軽にご相談ください。

肥満症に対して、既存の治療法では治療効果がなく、苦しんでいる方は、気軽にご相談ください。

監修:西早稲田ライフケアクリニック 院長 井倉和紀