インフルエンザワクチンはいつ打つ?効果・副作用・注意点まとめ|西早稲田ライフケアクリニック|新宿区高田馬場の糖尿病内科・内科

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インフルエンザワクチンはいつ打つ?効果・副作用・注意点まとめ|西早稲田ライフケアクリニック|新宿区高田馬場の糖尿病内科・内科

インフルエンザワクチンはいつ打つ?効果・副作用・注意点まとめ

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「インフルエンザのワクチンって、本当に意味があるの?」そう思ったことはありませんか?

日本では毎年1000万人以上がインフルエンザにかかり、特に高齢者や基礎疾患のある方では肺炎や心不全、最悪の場合は死亡につながることもあるのです。
でも、ワクチンを打つことでそのリスクを半分以下に減らせるとしたらどうでしょうか。

この記事では、インフルエンザワクチンの効果、副作用、注意点などをまとめて解説します。

本日のポイント

  • ワクチン接種後、抗体ができるまでに2週間程度かかり、その後5か月ほど効果が持続する。
  • 流行のピークである12月〜翌年2月に向けて、11月中までの接種が最もおすすめ。
  • 健康な成人における発症予防効果は、40〜60%程度
  • 合併症を減らす効果や集団免疫効果も期待できる。
  • 子どもは2回接種、大人は1回接種が基本
  • インフルエンザワクチンは不活化ワクチンであり、他のワクチンと同日接種も可能。

インフルエンザワクチンはいつ打つのがいいの?

ワクチン接種後、抗体ができるまでに2週間程度かかり、その後5か月ほど効果が持続します。
日本では12月〜翌年2月に流行のピークを迎えるため、11月中の接種が最もおすすめです。

特に受験生・高齢者・糖尿病や心疾患のある方は、流行前にしっかり抗体を作っておくことで、生活への影響や重症化リスクを大幅に減らせます。

 

ワクチンの効果は本当にある?

① 発症予防効果や重症化を防ぐ効果

 健康な成人における発症予防効果は、40〜60%程度と言われています。

 流行株とワクチン株が一致した年は効果が高く、不一致だと低下します。

 重症化を予防する効果としては、高齢者では入院・肺炎・死亡リスクを50〜70%減らすと言われています。

 65歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者を対象とした国内の研究によれば、34~55%のインフルエンザ発病を予防し、82%の死亡を予防する効果が報告されています。

 ※ 平成11年度 厚生労働科学研究費補助金 新興・再興感染症研究事業「インフルエンザワクチンの効果に関する研究(主任研究者:神谷齊(国立療養所三重病院))」

 

② 合併症を減らす効果

 インフルエンザは心筋梗塞や脳梗塞の引き金になることがあり、ワクチン接種でこうした合併症リスクも下げられます。

 特に心血管病のリスクが高い糖尿病・心疾患など持病がある人にとって、ワクチン接種のメリットは大きいです。

 

③ 子ども・若年者での効果

 子どもが接種すると学校や家庭での感染拡大防止(集団免疫効果)につながり、特に乳幼児や受験生には意義が大きいです。

「自分のため」だけでなく「周囲のため」にも意味があります。

 

接種回数は何回? 副反応と注意点

① 接種回数に関して

  • 13歳未満の子ども2回接種(3〜4週間あける)

  • 13歳以上の子どもと大人:原則1回接種

  • 高齢者や免疫が弱い人は、医師の判断で追加接種を検討する場合があります。

② よくある副反応

  • 腫れや痛み

  • 微熱や倦怠感

  • まれに発疹

ごくまれに、体が強く反応して息が苦しくなったり、全身にじんましんが出たりするような重いアレルギー反応(アナフィラキシー)(数十万例に1人程度)が起こることがあります。
その場合は、すぐに医療機関を受診してください。

③ 接種を避けた方がよいケース

  • 明らかな発熱があるとき

  • 過去に強いアレルギー反応を起こしたことがある場合

④ 卵アレルギーの方は接種できる?

インフルエンザワクチンは、鶏卵(卵白)を使ってウイルスを培養して作られます。
そのため「卵アレルギーだと打てないのでは?」と心配されがちですが、現在のワクチンでは卵由来成分(オボアルブミン)は極めて微量です。

軽度〜中等度の卵アレルギーの方は、 通常通り接種可能です。

重度の卵アレルギー(アナフィラキシー既往)は、医師の判断で、慎重な観察下で接種します。

必要に応じて少量分割投与も検討します。

他のワクチンとの併用や接種間隔は?

日本で使われているインフルエンザワクチンは不活化ワクチンです。
つまり「感染力をなくした成分」だけを使っているので、接種でインフルエンザにかかることはありません。

インフルエンザワクチン(不活化ワクチン)は、他のワクチンと同日接種も可能です。

生ワクチンを同日に接種しない場合は、4週間以上あける必要があります。

不活化ワクチン同士であれば、間隔をあける必要はありません。

 たとえば、「インフルエンザ」と「新型コロナワクチン」は同日でも別日でも接種可能です。

※生ワクチンは弱毒化した「生きているウイルスや細菌」を利用して免疫をつけるワクチンです。
免疫不全の方や妊婦さんには使えません。

 主な生ワクチン:麻疹(はしか)、風疹、MRワクチン(麻疹・風疹混合)、水痘(みずぼうそう)、  おたふくかぜ、BCG、ロタウイルスなど

インフルエンザワクチンを受けた方がよい人

  • 高齢者(65歳以上)
  • 糖尿病・心疾患・呼吸器疾患など持病のある方
  • 妊婦や乳幼児
  • 医療従事者や介護職
  • 学生や受験生

 

インフルエンザは誰にでもかかる可能性がある病気です。
基本的な感染対策に加え、規則正しい生活と予防接種を組み合わせることで、健康に秋冬を乗り切ることができます。

以上、インフルエンザワクチンはいつ打つ?効果・副作用・注意点まとめ、という話題でした。
この記事が、皆様の生活 (ライフ) のお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。