尿の泡・色・においからわかる体のサイン ― 病気か正常かを見極めよう|西早稲田ライフケアクリニック|新宿区高田馬場の糖尿病内科・内科

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尿の泡・色・においからわかる体のサイン ― 病気か正常かを見極めよう|西早稲田ライフケアクリニック|新宿区高田馬場の糖尿病内科・内科

尿の泡・色・においからわかる体のサイン ― 病気か正常かを見極めよう

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尿は、体の中の状態を教えてくれる“自然のバロメーター”です。
泡が立つ、色が変わる、においが強い――そんな小さな変化が、糖尿病・腎臓病・肝臓病・感染症などの早期サインになることがあります。
一方で、多くは一時的で問題ないことも。
この記事では、「尿の泡立ち・色・におい」を総合的に解説します。

本日のポイント

  • 泡が時間とともに消える・毎回ではない場合は心配不要。
  • 泡が毎回立つ・長く消えない・細かくクリーミーでしつこい場合は注意が必要。
  • 尿の色は、体内の水分量や代謝の状態を反映している。
  • 甘い、強烈、腐敗臭が数日続く・悪臭が強くなる・排尿痛を伴う場合は受診をおすすめ。
  • 尿異常の原因となる病気として、糖尿病・糖尿病性腎症、慢性腎臓病(CKD)・ネフローゼ症候群・膀胱炎・尿路感染症、肝機能障害・胆道疾患などが挙げられる。

尿の泡立ち ― 多くは問題ないが、続くと注意

正常な泡立ちの原因

・勢いよく排尿したとき:空気が混ざり泡が立つ。

・脱水状態:尿が濃くなると泡立ちやすい。

・高たんぱく食:食後一時的にタンパクが尿に出ることも。

・トイレの洗剤の残り:泡立ちを強く見せることがある。

⇒泡が時間とともに消える・毎回ではない場合は心配不要です。



注意が必要な場合

・泡が毎回立つ・長く消えない

・泡が細かくクリーミーでしつこい

・尿が濁る・色が変わる・むくみを伴う

 ⇒糖尿病性腎症・慢性腎炎・ネフローゼ症候群など、腎臓の異常で尿中にタンパクが漏れ出している可能性があります。

 

尿の色 ― 体調を映す“もう一つの鏡”

尿の色は、体内の水分量や代謝の状態を反映しています。

尿の色 主な原因・考えられること
薄い黄色〜透明 正常。水分を十分とれている状態。
濃い黄色 脱水、またはビタミンB群摂取後。
茶褐色 肝臓・胆道系の異常、または薬剤の影響。
ピンク〜赤色 血尿(尿路結石、膀胱炎、腎炎など)。
白く濁る 感染(膀胱炎、腎盂腎炎)や脂質尿。
緑・青系 一部の薬剤や着色料(まれ)。

 

朝の尿は濃いのが正常です。

数日続く異常色は、腎・肝・泌尿器系疾患のサインです。

 

尿のにおい ― 食べ物か、病気のサインか?

尿のにおいにも、多くのヒントが隠れています。

正常・一時的なにおい

・アスパラガス・コーヒー・にんにくなどは、一時的に強い臭気を出すことがあります。

脱水時はアンモニア臭が強くなる傾向にあります。



注意すべきにおいの変化

においの特徴 考えられる原因
甘いにおい 糖尿病(ケトン体が尿に出ている可能性)
強いアンモニア臭 尿路感染症、脱水、膀胱炎
すっぱい・腐敗臭 細菌感染(腎盂腎炎など)
焦げたような臭い 肝機能障害や代謝異常
薬・サプリのような臭い 特定の薬剤・ビタミン摂取によるもの


一時的な変化なら問題なしですが、数日続く・悪臭が強くなる・排尿痛を伴う場合は受診をおすすめします。

尿の異変チェックリスト

チェック項目 正常であれば… 受診を考える目安
泡立ち すぐ消える、一時的 長く残る、毎回続く
薄い〜淡黄色 濁り・赤・茶色など
におい 軽いアンモニア臭 甘い・強烈・腐敗臭
回数・量 1日5〜7回、1〜2L 夜間頻尿・尿量変化・痛み



尿異常の原因となる主な病気

最近では、病院だけでなく自宅でも血糖変動を測定できる機器が登場しています。

・糖尿病・糖尿病性腎症

・慢性腎臓病(CKD)・ネフローゼ症候群

・膀胱炎・尿路感染症

・肝機能障害・胆道疾患

これらはいずれも、早期発見で進行を防げる病気です。

尿は、毎日確認できる“健康のバロメーター”。
小さな変化を見逃さないことが、病気の早期発見につながります。


以上、尿の泡・色・においからわかる体のサイン ― 病気か正常かを見極めよう、という話題でした。
この記事が、皆様の生活 (ライフ) のお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。