食事・食べ物別 糖質量ガイド
食事・食べ物別 糖質量ガイド

炭水化物は“糖質+食物繊維”からできています。
糖質は、炭水化物のなかで、私たちの体の重要なエネルギー源となる栄養素です。
ご飯やパン、麺類、芋類などに多く含まれています。
しかし、摂取した糖質は体内でブドウ糖に分解され、血液中に入り血糖値を上昇させます。健康な体であれば、インスリンというホルモンが血糖値を適切にコントロールしますが、過剰な糖質の摂取が続くと、このバランスが崩れやすくなります。
特に、生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症など)の予防や治療においては、この血糖値の急激な上昇を防ぐための糖質量のコントロールが非常に重要になります。
適切な糖質コントロールは、生活習慣病の予防・改善を目指す上で多くのメリットをもたらします。
糖質の摂取量を減らすことで、食後の急激な血糖値の上昇(血糖値スパイク)を防ぎ、インスリンの負担を軽減します。これは特に糖尿病の予防・改善に直結します。
糖質を控えると、体はエネルギー源として脂肪を使いやすくなる傾向があるため、無理なく体重をコントロールしやすくなります。
砂糖や精製炭水化物などの糖質を多く摂ると、中性脂肪が増えやすいことが知られています。糖質コントロールは中性脂肪の減少に役立つ可能性があります。
血糖値の急激な変動が抑えられることで、眠気やイライラが軽減され、集中力を安定的に維持しやすくなります。
厳しい糖質カットはかえって長続きしなかったり、栄養バランスを崩したりする原因になります。
まずは「主食の量を少し減らす」「甘い飲み物を避ける」といったできることから始めましょう。
糖質を減らした分、肉、魚、卵、大豆製品などの良質なタンパク質や、アボカド、ナッツ類などの体に良い脂質をしっかり摂取し、満腹感と栄養バランスを保ちます。
ただし、腎臓の病気がある方などは、タンパク質の摂り過ぎに注意が必要なので医師・管理栄養士などにご相談ください。
糖質制限は自己流ではなく、専門家の指導のもとで行うことが最も安全で効果的です。
当院では、患者様一人ひとりのライフスタイルや病態、目標に合わせて、無理なく続けられる糖質制限をご提案しています。
健康的な糖質コントロールのためには、高糖質な食品を知り、摂取量を意識的に減らすことが大切です。
これらの食品は、糖質コントロール中でも安心して食べられる、または糖質が非常に少ないものです。積極的に食事に取り入れましょう。
生活習慣病の治療、予防は、日々の食事の積み重ねが非常に重要です。
「自分の病状に合った糖質制限のやり方が分からない」「この食事の糖質量が心配だ」など、食事に関する疑問や不安をお持ちの方は、ぜひ一度、当院にご相談ください。