秋冬に流行する感染症と体調管理:誰でもできる予防のコツと糖尿病などの持病がある方の注意点|西早稲田ライフケアクリニック|新宿区高田馬場の糖尿病内科・内科

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秋冬に流行する感染症と体調管理:誰でもできる予防のコツと糖尿病などの持病がある方の注意点|西早稲田ライフケアクリニック|新宿区高田馬場の糖尿病内科・内科

秋冬に流行する感染症と体調管理:誰でもできる予防のコツと糖尿病などの持病がある方の注意点

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「秋から冬にかけて体調を崩しやすい」と感じたことはありませんか?
実は、この季節は気温や湿度の変化に加えて、インフルエンザやノロウイルスなど、さまざまな感染症が流行する時期です。

健康な人でも油断は禁物ですが、糖尿病などの持病をお持ちの方は、免疫力が低下しやすく重症化のリスクが高まります。

この記事では、秋冬に流行する代表的な感染症と、誰でもできる予防のコツ、さらに持病をお持ちの方が特に注意すべきポイントを解説します。

本日のポイント

  • 秋は「気温・湿度・生活リズム」が大きく変化する季節のため、体調を崩しやすく、感染症にかかりやすい。
  • 秋から冬にかけて、インフルエンザ・新型コロナウイルス・ノロウイルス・RSウイルス・溶連菌・マイコプラズマなどの感染症が増える。
  • 予防接種・手洗い・マスク・規則正しい生活が最も効果的な予防策。
  • 糖尿病の方は免疫力が低下しやすく、感染症にかかると重症化しやすいので、体調変化があれば早めに受診し、血糖値をこまめに測定することが大切

秋に感染症にかかりやすい理由とは?

秋は「気温・湿度・生活リズム」が大きく変化する季節です。

そのため、体調を崩しやすく、感染症にかかりやすい状況が整ってしまいます。

 

① 気温差による免疫力の低下

朝晩の冷え込みと日中の暖かさで寒暖差が大きく、自律神経が乱れやすくなります

自律神経が乱れると免疫力が下がり、風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなります。

② 空気の乾燥

秋は湿度が下がり始め、ウイルスが長く空気中に漂いやすくなります。

さらに乾燥で喉や鼻の粘膜が弱まり、ウイルスが体内に入りやすくなります。

③ 夏の疲れが残っている(秋バテ)

夏の暑さや冷房での冷えによる疲労が残っている人は多く、抵抗力が下がっている状態で秋を迎えるため、感染症にかかりやすくなります。

さらに新学期や仕事の繁忙期で生活リズムが乱れたり、運動不足や睡眠不足が重なったりすると、免疫機能が低下します。

 

秋冬に流行する感染症は?

インフルエンザはいつから注意?

毎年10月ごろから流行が始まり、12月〜3月にピークを迎えます。

高熱・咳・全身のだるさが特徴で、健康な方でも大きな影響があります。

糖尿病など持病がある方では肺炎や重症化のリスクが高いため、予防接種が推奨されます。

② 新型コロナウイルス感染症はもう安心?

流行は一年を通して続きますが、秋冬は特に増加しやすいです。

糖尿病や心疾患を持つ方は重症化しやすいため、最新のワクチン接種が推奨されるのと基本的な感染対策が欠かせません。

ノロウイルスはどう注意する?

11月ごろから流行し、冬にピークを迎えます。

強い下痢や嘔吐が特徴で、家庭や学校・職場で集団感染しやすい感染症です。

糖尿病のある方は脱水による体調悪化や血糖値の乱れに要注意です。

RSウイルスも広がる

秋から冬にかけては、RSウイルスにも注意が必要です。

RSウイルスは乳幼児に多いと思われがちですが、実は全年齢で感染します。

大人では風邪に似た軽い症状で済むこともありますが、高齢者や糖尿病・心疾患・呼吸器疾患を持つ方では肺炎や重症化につながることもあります。

咳や発熱が長引く場合は、早めの受診が安心です。

RSウイルスにはワクチンがありますので、接種の検討をおすすめします。

⑤ 溶連菌感染症も広がる

溶連菌感染症は、主に小児に多い喉の感染症ですが、大人もかかります。

急な高熱や強い咽頭痛、発疹などが特徴で、風邪との区別がつきにくいこともあります。

放置すると腎炎やリウマチ熱など合併症につながる可能性があるため、適切な抗菌薬治療が大切です。

糖尿病のある方では、炎症や発熱により血糖値が乱れやすいため、早めに医療機関を受診しましょう。

⑥ マイコプラズマ肺炎は咳が長引く

マイコプラズマという細菌によって起こる肺炎で、2〜3週間以上咳が続くのが特徴です。

比較的軽い症状でも長引くことが多いため「風邪かな」と思って放置しがちですが、悪化すると肺炎や喘息の悪化を招くこともあります。

秋から冬にかけて流行しやすく、学校や職場など人が集まる場で広がります。
糖尿病のある方は体力を消耗しやすく、血糖コントロールが乱れる原因にもなるため、咳や発熱が長引く場合は早めの受診が大切です。

 

誰にでもできる感染症の予防法と糖尿病がある人の注意点

① 基本の生活習慣

  • 外出後の手洗い・うがい (石けんと流水で 20秒以上 洗う)

  • 人混みではマスク着用

  • 室内の換気と加湿で乾燥を防ぐ (湿度40〜60% を維持すると、ウイルスが不活化しやすい)

生活リズムを整える

  • 栄養バランスの良い食事(ビタミンC:野菜・果物、ビタミンD:魚・きのこ、亜鉛:肉・豆類は免疫力を高める)(食物繊維や発酵食品で腸内環境を整えることも感染防御に役立つ)

  • 適度な運動で体力を維持

  • 睡眠をしっかり取って免疫力を高める(6〜7時間以上の質の良い睡眠を)

③ ワクチンを受ける

  • インフルエンザワクチンは毎年接種がおすすめ

  • 新型コロナワクチンも必要に応じて接種を

  • 肺炎球菌ワクチンは高齢者や持病のある方に推奨

  • RSウイルス感染のためのワクチンが日本でも承認されており、特に60歳以上の高齢者や、糖尿病・心臓病・呼吸器疾患などの持病を持つ方、また妊婦(指定期間)に対しては、有効性が確認されており、重症化リスクを大きく減らすことが期待されています。

    ただし、ワクチンは任意接種であり、費用が2〜3万円前後の自費となること、接種後の軽微な副反応(注射部位の痛み・軽い発熱など)があること、有効期間に関してはまだ追跡調査中であることをあらかじめ理解しておくことが大切です。

家族内感染を防ぐ工夫

  • 食器やタオルの共用を避ける

  • 家族に発症者が出た場合は、マスク・手洗い・こまめな消毒を徹底

  • 看病する人を限定して、感染拡大を防ぐ

⑤ 糖尿病がある方は?

感染症にかかると、糖尿病のある方は血糖値が大きく乱れやすくなります。

発熱や下痢・嘔吐で食事や水分が取れないと、ケトアシドーシスや高血糖高浸透圧症候群など危険な状態になることもあります。

  • 体調の変化を感じたら無理せず早めに受診

  • 血糖値をこまめに測定して変動を把握

  • 水分補給を意識して脱水を防ぐ

秋から冬にかけては、さまざまな感染症が流行します。
誰でも体調を崩すリスクがあり、基本的な感染対策に加え、規則正しい生活と予防接種を組み合わせることで、健康に秋冬を乗り切ることができます。

以上、秋冬に流行する感染症と体調管理:誰でもできる予防のコツと糖尿病などの持病がある方の注意点、という話題でした。
この記事が、皆様の生活 (ライフ) のお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。