足の痛み、しびれの原因となるアーチ構造の崩れとは?
- 2024年3月18日
- フットケア
痛みやしびれなど足に起こる症状の原因は様々ありますが、この記事では、その原因の一つであるアーチ構造の崩れに関して、解説します。
本日のポイント
- 足を構成する骨は左右で56個あり、多くの骨・靱帯・腱・筋肉・神経が複雑に絡み合って、足の柔軟な動きを可能にする。
- 足には、地面からの大きな衝撃を吸収する3本のアーチ構造がある。
- 足のアーチ構造が崩れると、骨や関節などに負担がかかり、開張足、扁平足、外反母趾といった足の変形へ進行し、痛みやしびれなど様々な足の症状を引き起こす。
- 足のアーチ構造が崩れる原因は、加齢に伴う筋力の低下や、肥満による足の負荷増大、足に合わない靴など、日々の生活習慣が影響する。
足の複雑な構造
「足の裏が痛い」、「足先がしびれる」、「何となく足に違和感がある」など、足に起こる症状は様々であり、また原因が一つでなく、色々な原因が複合的に影響して症状を起こしていることも多いです。
治療に難渋するケースも多いのですが、その原因は、足のアーチ構造の崩れが影響する場合が多いです。
足のアーチ構造を知る上で、まず足が複雑な構造をしていることを理解する必要があります。
足を構成する骨は左右で56個あります。
人体の骨は全部で約206個ありますので、4分の1以上の骨が足にあることになります。
多くの骨が集中していますので、骨と骨を連結する関節も多いです。
そして、多くの骨と靱帯・腱・筋肉・神経が複雑に絡み合って、足の柔軟な動きを可能にします。
その複雑な絡みが一部分でも崩れると、少しずつ全体のバランスも崩れていくので、足は変形しやすいと言えます。
衝撃を吸収する3本のアーチ構造
足の構造の中で、重要な役割を持つのが、3本のアーチ構造です。
人間の足には、体重を全て受け止めて、地面からの大きな衝撃を吸収するしくみが備わっています。
そのしくみが3本のアーチ構造であり、下の図のようにアーチがバネやクッションのように作用するおかげで、人間は二足歩行ができます。
3本のアーチ構造は、① 内側の縦アーチ (土踏まず、親指の付け根とかかとを結ぶ)、② 外側の縦アーチ (小指の付け根とかかとを結ぶ)、 ③ 横アーチ (親指と小指の付け根を結ぶ) の3つで構成されています。
足のアーチ構造が崩れると、、、
足のアーチ構造が崩れると、体の重みを支えきれなくなり、また歩行時の地面からの衝撃を吸収できなくなります。
すると足が疲れやすくなったり、骨や関節などに負担がかかり、開張足、扁平足、外反母趾といった足の変形へ進行していきます。
これらの変形が、足の痛みやしびれ、腫れを引き起こし、さらには膝や腰の痛みに繋がっていきます。
足のアーチ構造が崩れる原因
足のアーチ構造が崩れる主な原因は、以下になります。
① 加齢に伴う足の筋力の低下
② 肥満による足の負荷の増大
③ ヒールの高い靴など足の合わない靴
④ 足裏全体で着地するような歩き方のクセ など
誰でも年を重ねると筋力は低下してくるので、日々の生活習慣を見直して、ケアをしていかなければ、アーチ構造はどんどん崩れていく可能性が高いです。
アーチ構造の崩れに対する予防や対応としては、アーチをサポートする中敷き、インソールを使用したり、足裏の筋肉を鍛える運動をするなどがありますが、詳細は別の記事で紹介したいと思います。
以上、足の痛み、しびれの原因となるアーチ構造の崩れとは?、という話題でした。
この記事が、皆様の生活 (ライフ) のお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。