今日からできる巻き爪のセルフケア6選
- 2024年3月21日
- フットケア
足の痛みを引き起こす巻き爪で、悩まれてる方は多いかと思います。この記事では、巻き爪に対するセルフケアに関して、解説します。
本日のポイント
- 巻き爪の原因は、間違った靴選び、外反母趾などの足の変形、姿勢や歩き方、深爪など、普段の生活習慣が複合的に関わっている。
- 巻き爪のセルフケアには、① 正しい歩き方をする、② 足に合った靴選びをする、③ 爪を正しく切る、④ 清潔に保つ、⑤ コットンパッキング、⑥ テーピング法がある。
- 巻き爪はその程度に合わせて、爪の矯正や外科的な治療が必要になる。
- 巻き爪を認めた場合、原因を正しく把握し、普段からセルフケアを継続していただくことが非常に重要。
巻き爪になる原因
巻き爪は、足の痛みを引き起こすだけでなく、爪が皮膚に刺さり、炎症や感染を起こす場合もあるため、見過ごせない問題です。
爪には元々巻く性質があり、足の指を使ってしっかり踏み込むことで、爪に圧力が加わり平らになります(下図参照)。
足先が細い靴を履いたり、親指でしっかり踏み込んで歩けない方などは、このバランスが崩れてしまい、巻き爪を起こします。
その他にも、間違った靴選び、外反母趾などの足の変形、姿勢や歩き方、深爪など、普段の生活習慣が複合的に関わっています。
巻き爪対策には、自分の足に関心を持ち、原因となる生活習慣の改善を含めた毎日のセルフケアが大切になります。
巻き爪のセルフケア
今日からできる、巻き爪に対するセルフケアは、以下になります。
1.正しい歩き方をする
正しい歩き方は、「かかとで着地して、つま先でしっかり地面を蹴って歩く」ことです。
下図の足指ストレッチ(ノボケアAll in 創刊号より)を行い、指に力を入れて歩くように心がけましょう。
2.足に合った靴選びをする
窮屈な靴や先の細い靴は「浮き指」※となりやすく、足の指に力を入れて歩かなくなるため巻き爪になりやすいです。
※ 浮き指:立っている時や歩行時に足の指が床に接地しない状態。
足先に1cm位ゆとりがあり、全ての指が靴の中で動かせて、踵のしっかりとしたひも靴を選びましょう。
そして履く時に靴ひもを毎回しっかりとしめ直しましょう。
靴下は、隣の指との接触を避けられる、それぞれの指をしっかり動かせる5本指ソックスをお勧めします。
3.爪を正しく切る
爪を短く切りすぎないようにして、正しい爪の切り方を行うことが大切です。
爪切りは、爪の先を四角く切ってから(スクエアカット)、両端を少し切るのが正しい切り方です(スクエアオフ)。
爪の長さは、手の指で足をなぞってみて、足指の爪が手の指の腹に軽く触れる長さに整えます。
4. 清潔に保つ
足をしっかり観察してよく洗い、清潔に保ちます。
巻き爪があると角質がたまりやすく、たまった角質は痛みの原因になりますので歯ブラシなどを使って洗うと良いです。
そして、乾燥を防ぐために保湿剤によるスキンケアをしましょう。
5. コットンパッキング
食い込んだ爪の端を、ピンセットなどで持ち上げて、隙間に小さく丸めたコットン(米粒大)を、爪楊枝など先が尖った道具を使用して、はさむ方法です。
自宅で手軽にできる代表的な対処法ですが、矯正ではなく、応急処置の要素が強いです。
注意点として、爪が薄い方では割れてしまうことがあること、ずっと継続すると爪が変形する可能性があります。
また、炎症によって化膿している場合、すき間がなくコットンが入らない場合は、適応外です。
6. テーピング法
爪周囲の皮膚が盛りあがっているタイプに効果があります。
爪縁の皮膚に伸縮性のあるテーピングテープを貼り、足趾周りをらせん状に引っ張り下げて、爪縁の皮膚を引き下ろす方法です(下図参照)。
防水性の医療用補助テープを使用するのもおすすめです。
爪の外側、内側それぞれに貼ることも可能であり、1日1回程度、お風呂上がりに交換すると良いと思います。
皮膚のかぶれが起きたら、中止してください。
巻き爪の矯正治療
巻き爪はその程度に合わせて、爪の矯正や外科的な治療が必要になります。
ワイヤーやバネなどを爪に取り付けて、矯正する器具もありますが、治療期間は数ヶ月間必要で、保険適用外になります。
巻き爪は、一度発症すると慢性化しやすく、一時的な処置のみでは完治が難しい症状です。
巻き爪を認めた場合は、原因を正しく把握し、予防のために普段からセルフケアを継続していただくことが非常に重要です。
以上、今日からできる巻き爪のセルフケア6選という話題でした。
この記事が、皆様の生活 (ライフ) のお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
西早稲田ライフケアクリニックでは、巻き爪の矯正治療も可能です。
巻き爪でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。