「いびきがうるさい」と言われたら要注意?原因と対処法を医師が解説
- 2026年1月12日
- 生活習慣
「最近、いびきがうるさいよ」家族やパートナーから、こんなふうに言われたことはありませんか?
いびきは多くの人にみられる身近な症状で、必ずしも病気というわけではありません。
ただし、いびきの出方や変化の仕方によっては、体調や生活習慣を見直したほうがよいサインであることもあります。
この記事では、いびきが起こる仕組み、原因、注意したいいびき、治療や対処法、受診の目安について、わかりやすく解説します。
本日のポイント
- いびきは、睡眠中に鼻やのどなどの空気の通り道が狭くなり、その部分が振動して音が出る現象。
- いびきの原因となるのは、鼻、のど、舌の位置である。
- いびきが毎晩続いている、音が大きく不規則になってきている、寝ても疲れが取れない、朝、口や喉が乾くのは、睡眠の質が低下しているサイン。
- 強いいびきに加えて、「呼吸が止まる」「息を詰めるような音になる」といった場合、睡眠時無呼吸症候群が背景にあることあり。
- いびきの治療は、原因や重症度に応じて段階的に行うのが基本。
- いびきの原因が 鼻やのどの構造・慢性的な炎症 にありそうな場合は、耳鼻科の受診を。
- いびきは、単なる音の問題ではなく、生活習慣や体調の変化を知らせるサインでもあり、気になる場合は、医療機関受診の検討を。

いびきはなぜ起こるの?
いびきは、睡眠中に鼻やのどなどの空気の通り道が狭くなり、その部分が振動して音が出る現象です。
眠ると筋肉がゆるみ、
・舌が後ろに落ちる
・のどの奥が狭くなる
・口呼吸になりやすくなる
といった変化が起こり、いびきが出やすくなります。
いびきは「どこ」が原因?
● 鼻が原因のいびき
アレルギー性鼻炎や風邪などで鼻が詰まると、口呼吸になり、いびきが出やすくなります。
「風邪や花粉症の時だけいびきをかく人」はこのタイプが多いです。
● のどが原因のいびき
のどの奥(軟口蓋など)がゆるみ、振動することで起こります。
「ゴーゴー」「グーグー」という低く大きないびきが特徴です。
● 舌の位置が原因のいびき
仰向けで寝ると舌が後ろに落ち込み、空気の通り道が狭くなります。
横向きで寝ると軽くなることがあります。
放っておいても大丈夫ないびき・注意したいいびき
比較的心配の少ないいびき
・風邪のときだけ
・飲酒した日だけ
・強く疲れている日だけ
・横向きで改善する
注意したいいびき
・いびきが毎晩続いている
・年々音が大きくなってきた
・音が不規則になってきた
・寝ても疲れが取れない
・朝、口や喉が強く乾く
こうした場合は、睡眠の質が低下しているサインかもしれません。
少しだけ知っておきたい睡眠時無呼吸の話
強いいびきに加えて、「呼吸が止まる」「息を詰めるような音になる」といった場合、睡眠時無呼吸症候群が背景にあることもあります。
ただし、すべてのいびきが睡眠時無呼吸というわけではありません。
いびきの変化や、日中の体調の変化に気づいた時点で、一度医療機関に相談することや検査を検討することが大切です。
いびきの治療にはどんな選択肢がある?
いびきの治療は、原因や重症度に応じて段階的に行うのが基本です。
① 生活習慣の調整(最も基本で重要)
軽度〜中等度のいびきでは、生活習慣の見直しだけで改善することも少なくありません。
・体重管理(少しの減量でも効果が出ることがあります)
・寝る前の飲酒を控える
・横向きで寝る
・枕の高さを調整する
・睡眠時間をしっかり確保する
「いびき治療=薬」ではないのが特徴です。
② 鼻づまり・アレルギーの治療
鼻が原因のいびきでは、鼻づまりを改善することで、いびきが軽くなることがあります。
・アレルギー性鼻炎の治療
・点鼻薬・内服薬
・風邪の治療
鼻の通りが良くなると、口呼吸が減り、いびきの改善が期待できます。
③ マウスピース(歯科との連携)
あごや舌の位置が原因の場合、マウスピース(口腔内装置)が有効なケースもあります。
・寝ている間に装着
・舌が後ろに落ちるのを防ぐ
・比較的軽度〜中等度のいびき向け
内科で相談後、必要に応じて歯科と連携します。
④ 医療的な評価や治療が必要なケース
いびきが強く、
・生活習慣を見直しても改善しない
・日中の眠気や体調不良が出ている
・呼吸が止まるようないびきがある
といった場合は、医療的な評価や治療を検討します。
耳鼻科を受診したほうがよいタイミング
患者さんから最も多い質問の一つです。
いびきの原因が 鼻やのどの構造・慢性的な炎症 にありそうな場合は、耳鼻科の受診が役立つことがあります。
耳鼻科受診を考えたいケース
・慢性的な鼻づまり
・花粉症・アレルギー性鼻炎が強い
・鼻の通りが明らかに悪い
・いびきが鼻づまりと連動している
・扁桃が大きいと言われたことがある
内科で全身を評価 → 必要に応じて耳鼻科と連携 という流れもよく行われます。
受診を考えたいタイミング
・いびきが長期間続いている
・家族から強く指摘されている
・生活習慣を変えても改善しない
・日中のだるさや眠気がある
「いびきだけ」での相談でも、まったく問題ありません。
いびきは、単なる音の問題ではなく、生活習慣や体調の変化を知らせるサインです。
「いびきがうるさい」と言われたら、それは体からのメッセージかもしれません。
気になる方は、どうぞ気軽にご相談ください。
以上、「いびきがうるさい」と言われたら要注意?原因と対処法を医師が解説、という話題でした。
この記事が、皆様の生活 (ライフ) のお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。



