γ-GTPが高いと言われたら?お酒だけが原因ではありません
- 2026年4月25日
- 生活習慣
健康診断の結果を見て、「γ-GTPが高いですね」と言われたことはありませんか?
γ-GTP(ガンマ・ジーティーピー)は、肝臓や胆道(胆汁の通り道)の状態を反映する数値です。
「お酒を飲む人の数値」というイメージが強いですが、実はそれだけではありません。
今回は、γ-GTPが高くなる原因と、どう対応すればよいのかをわかりやすく解説します。
本日のポイント
- γ-GTPは、肝臓や胆道に負担がかかったときに血液中に増える数値。
- アルコールは肝臓で分解され、その過程で肝細胞に負担がかかると、γ-GTPが上昇するが、お酒だけの数値ではない。
- 肥満、内臓脂肪の増加、糖尿病、高血圧、脂質異常症といった代謝の異常が関係して起こる脂肪肝で、γ-GTPが上がることがある。
- 一緒に測定することが多いAST・ALTは、肝細胞そのものが傷ついたときに上がりやすい数値。
- γGTPを下げるには、お酒を控える、体重を少し減らす、運動習慣、食事の見直しなど小さな改善の積み重ねが大切。
- 数値が大きく上昇している、ASTやALTも高い、倦怠感や黄疸がある、数か月たっても改善しない場合は、詳しい検査が必要。

γ-GTPって何?少しだけ詳しく
γ-GTPは、正式には「γ-グルタミルトランスペプチダーゼ」という酵素です。
体の中でアミノ酸(タンパク質の材料)のやりとりに関わっており、特に肝臓や胆道に多く存在しています。
肝臓は、栄養の処理、アルコールの分解、毒素の解毒、胆汁の産生といった重要な役割を担っています。
γ-GTPは、肝臓や胆道に負担がかかったときに血液中に増える数値です。
痛みが出る前に、血液検査が先に教えてくれている“肝臓からのメッセージ”とも言えます。
なぜお酒で上がるの?
アルコールは肝臓で分解されます。
その過程で肝細胞に負担がかかると、γ-GTPが上昇します。
特に、毎日の飲酒、飲酒量が多い、長年の習慣がある場合に上がりやすい傾向があります。
ただし重要なのは、γ-GTPはお酒だけの数値ではないということです。
お酒を飲まなくても上がる?それが「脂肪肝」
最近増えている原因が、脂肪肝です。
脂肪肝とは、肝臓に脂肪がたまった状態のこと。
以前は「非アルコール性脂肪肝(NAFLD)」と呼ばれていましたが、
現在は MASLD(代謝機能異常関連脂肪性肝疾患) という新しい呼び方が使われています。
これは、肥満、内臓脂肪の増加、糖尿病、高血圧、脂質異常症といった代謝の異常が関係して起こる脂肪肝です。
つまり、お酒をほとんど飲まない人でも、生活習慣の影響でγ-GTPが上がることがあるのです。
AST・ALTとの違いは?
健康診断ではよくAST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPが一緒に測られます。
AST・ALTは、肝細胞そのものが傷ついたときに上がりやすい数値です。
一方、γ-GTPは、アルコールの影響、脂肪肝、胆汁の流れの異常などで上昇しやすい特徴があります。
γ-GTPだけが高い場合と、AST・ALTも一緒に高い場合では、考え方が少し変わります。
どれくらい高いと心配?
基準値は施設によって異なりますが、おおよそ50前後が上限のことが多いです。
基準値を少し超える程度 → 生活習慣の見直しで改善することが多い
100を超える → 要注意
200以上 → 早めの受診をおすすめ
ただし、数字だけで判断せず、他の検査や症状と合わせて考えることが大切です。
放っておいて大丈夫?
軽度の上昇であれば、すぐに大きな病気につながるわけではありません。
しかし、MASLDの進行、動脈硬化のリスク上昇、将来的な肝機能低下につながる可能性があります。
γ-GTPを下げるには?
① お酒を控える
2〜4週間の禁酒で下がる方も多くいます。
② 体重を少し減らす
体重の3〜5%減少でも、肝臓の脂肪は改善しやすくなります。
③ 運動習慣
週に3回程度の軽い有酸素運動でも効果があります。
④ 食事の見直し
甘い飲み物を控える、夜遅い食事を避ける、野菜を増やす
など小さな改善の積み重ねが大切です。
受診を考えたほうがよい場合
数値が大きく上昇している、ASTやALTも高い、倦怠感や黄疸がある、数か月たっても改善しない。
この場合は、詳しい検査が必要です。
γ-GTPが高い=お酒のせい、とは限りません。
MASLD(代謝と関連する脂肪肝)、生活習慣の乱れ、代謝の問題など、体からのサインであることが多いのです。
数字を怖がるのではなく、「生活を見直すきっかけ」にしてみましょう。
気になる方は、お気軽にご相談ください。
以上、γ-GTPが高いと言われたら?お酒だけが原因ではありません、という話題でした。
この記事が、皆様の生活 (ライフ) のお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。



