足のむくみは放っておいて大丈夫?原因・危険なサイン・受診の目安を医師が詳しく解説
「夕方になると足がパンパンになる」
「靴下の跡がくっきり残る」
「朝はいいのに夜になるとむくむ」
むくみ(浮腫)はとてもよくある症状ですが、単なる疲れのこともあれば、病気のサインのこともあるのが特徴です。
今回は、むくみの仕組みから原因、見分け方、対策まで詳しく解説します。
本日のポイント
- むくみ(浮腫)とは、皮膚や皮下組織に余分な水分がたまった状態。
- むくみが起こる仕組みは、① 血管の圧が高くなる、② 血液中のタンパク質が減る、③ 血管の炎症、④ リンパの流れが悪くなる、が主な原因となる。
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むくみは、「両足か片足か」「急に出たか、徐々に出たか」「どこがむくむか」を見ると原因を絞りやすくなる。
- 心臓、腎臓、肝臓、血管、甲状腺などの病気が隠れていることがある。
- 生活習慣が原因のむくみであれば、歩く、足首を動かす、足を高くして休む、塩分を控える、弾性ストッキングを活用するなどが効果的。
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「いつもと違う」「最近ひどくなってきた」「なかなか治らない」時は、早めに原因を確認する必要がある。

むくみとは?
むくみ(浮腫)とは、皮膚や皮下組織に余分な水分がたまった状態を指します。
私たちの体の水分は、
・血管の中
・細胞の中
・細胞と細胞の間
を行き来しながらバランスを保っています。
何らかの原因でこのバランスが崩れると、水分が皮膚の下にたまり、むくみとして現れます。
むくみが起こる4つの仕組み
少し専門的になりますが、むくみは主に次の4つの原因で起こります。
① 血管の圧が高くなる
血液がうまく戻れなくなると、水分が血管の外へしみ出します。
例)心不全、下肢静脈瘤
② 血液中のタンパク質が減る
血液中のアルブミンというタンパク質が減ると、水分を血管内に保持できなくなります。
例)肝臓病、栄養不足、ネフローゼ症候群
③ 血管の炎症
炎症が起こると血管から水分が漏れやすくなります。
例)感染症、外傷
④ リンパの流れが悪くなる
余分な水分を回収するリンパの流れが悪くなると、むくみが生じます。
例)リンパ浮腫
まずチェックしてみましょう
次の項目に当てはまるものはありますか?
□ 夕方になるとむくむ
□ 靴下の跡が残る
□ 朝には改善する
□ 両足ともむくむ
□ 長時間立つことが多い
□ デスクワークが多い
□ 最近体重が増えた
□ 塩辛いものが好き
□ 運動不足である
多く当てはまる方は、生活習慣が関係している可能性があります。
むくみの原因を考えるポイント
むくみは、
「両足か片足か」
「急に出たか、徐々に出たか」
「どこがむくむか」
を見ると原因を絞りやすくなります。
● 両足ともむくむ
両足のむくみでは、
・心不全
・腎臓病
・肝臓病
・甲状腺機能低下症
などを考えます。
ただし実際には、立ち仕事、運動不足、塩分の摂りすぎなどが原因のことも少なくありません。
● 片足だけむくむ
片足だけの場合は、
・下肢静脈瘤
・深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)
・リンパ浮腫
などを考えます。
特に、「急に片足だけ腫れた」場合は早めの受診が必要です。
● 顔もむくむ
朝起きた時から顔やまぶたがむくむ場合は、
・腎臓病
・甲状腺機能低下症
などが隠れていることがあります。
見逃したくない甲状腺の病気
意外と知られていませんが、甲状腺機能低下症でもむくみが起こります。
特徴は、
- 顔のむくみ
- 強い疲労感
- 寒がり
- 便秘
- 体重増加
- 肌の乾燥
です。
また、押してもへこみにくいむくみがみられることがあります。
「年齢のせいかな」と思っていた症状の原因が甲状腺だった、ということも珍しくありません。
今日からできる改善方法
生活習慣が原因のむくみであれば、次のような工夫が効果的です。
● 歩く
ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれています。
歩くことで血液を心臓へ押し戻す働きが活発になります。
● 足首を動かす
デスクワーク中でも、つま先上げ、かかと上げ、を繰り返してみましょう。
● 足を高くして休む
寝る前に10〜15分ほど足を高くするだけでも改善が期待できます。
● 塩分を控える
ラーメンの汁、加工食品、漬物などは塩分が多く、むくみの原因になります。
● 弾性ストッキングを活用する
立ち仕事や下肢静脈瘤によるむくみでは、弾性ストッキングが有効な場合があります。
受診を考えたほうがよい場合
次のような場合は、一度検査をおすすめします。
・むくみが数週間以上続く
・原因が分からない
・片足だけ腫れる
・息切れがある
・顔もむくむ
・急に体重が増えた
・強いだるさがある
血液検査や尿検査だけで原因が見つかることも少なくありません。
当院では、
- むくみの原因検索
- 血液検査
- 尿検査
- 腎機能評価
- 肝機能評価
- 甲状腺機能評価
- 心不全のスクリーニング
- 下肢静脈瘤や血管の相談
- フットケア
を行っています。
必要に応じて専門医療機関へのご紹介も可能です。

むくみは、「疲れているだけ」「年齢のせい」と思われがちな症状です。
しかし、心臓、腎臓、肝臓、血管、甲状腺などの病気が隠れていることもあります。
一方で、多くは生活習慣の見直しで改善することもあります。
「いつもと違う」「最近ひどくなってきた」「なかなか治らない」そんな時は、一度ご相談ください。
早めに原因を確認することで、安心につながります。
以上、足のむくみは放っておいて大丈夫?原因・危険なサイン・受診の目安を医師が詳しく解説、という話題でした。
この記事が、皆様の生活 (ライフ) のお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。



