足の血管が気になる方へ|下肢静脈瘤・クモ状血管の原因・対策・治療
- 2026年5月3日
- フットケア
「足に細い血管が浮いてきた」
「青い血管が目立つようになってきた」
「見た目が気になるけど、このままで大丈夫?」
このようなお悩みはとても多く、当院でもご相談の多い症状のひとつです。
足の血管の変化としては、クモ状血管(毛細血管拡張)、下肢静脈瘤があります。
この記事では、それぞれの違いや対策・治療について、わかりやすく解説します。
本日のポイント
- 細く赤〜紫の血管が網目状に広がるが、 盛り上がりはないのが、クモ状血管。
-
青く太い血管が浮き出て、でこぼこして、症状が出る場合もあるのが、下肢静脈瘤。
- 加齢、長時間の立ち仕事、妊娠、肥満、体質、深部静脈血栓の既往などが原因で、静脈の弁がうまく働かなくなり、血液が逆流・滞留するのが原因。
- 下肢静脈瘤の症状として、だるさ、むくみ、重さ、こむら返り、かゆみなどがあり、進行すると皮膚トラブルも起こす。
- 対策として、こまめに足首を動かす、足を少し高くする、弾性ストッキングの着用などがある。
- 血管が目立ってきた、足がだるい・むくむ、片足だけ強い、皮膚の変化があるなどの症状がある場合は早めに受診を。

クモ状血管と下肢静脈瘤の違い
クモ状血管
医学的には毛細血管拡張と呼ばれます。
特徴は以下になります。
・ 細く赤〜紫の血管が網目状に広がる
・ 盛り上がりはない
・ 見た目の問題が中心
基本的に緊急性は低いです。
上半身(胸、顔)にできる「クモ状血管腫」もあり、肝臓やホルモンが影響していることがあります。
もし上半身に多い場合は一度評価することをおすすめします。
下肢静脈瘤
血管がふくらみ、浮き出て見える状態です。
特徴は以下になります。
・ 青く太い血管が浮き出る
・ でこぼこしている
・ 症状が出ることもある
放置すると悪化することもあります。
なぜ起こるのか?
私たちの足の静脈には、「弁(べん)」という構造があります。
これは血液が下から上(心臓方向)へ流れるのを助け、逆流を防ぐ“フタ”のような役割をしています。
この弁がうまく働かなくなると、
・ 血液が逆流・滞留
・ 血管が広がる
という状態になります。
弁がうまく働かなくなる理由として、弁が“壊れる”というよりも、ゆるんで閉じきれなくなることが問題です。
その背景には、いくつかの要因があります。
① 加齢(もっとも多い原因)
年齢とともに血管や弁の組織が弱くなり、しっかり閉じなくなります。
② 長時間の立ち仕事
立っている時間が長いと、足に血液がたまりやすくなり、静脈の圧が上昇します。
この圧が続くことで、弁に負担がかかり、ゆるんでしまいます。
③ 妊娠
妊娠中は、血液量の増加や子宮による血管の圧迫が起こり、静脈の流れが悪くなります。
よって、一時的に弁が広がり、逆流が起きやすくなります。
④ 肥満
お腹の圧(腹圧)が高くなることで、足の静脈から血液が戻りにくくなります。
結果として、弁に負担がかかります。
⑤ 体質(遺伝)
もともと弁や血管が弱い体質の方は、比較的若いうちから症状が出ることもあります。
⑥ 深部静脈血栓の既往
過去に血栓(血のかたまり)ができたことがある場合、弁そのものがダメージを受けていることがあります。
症状はある?
クモ状血管腫
基本なし(見た目のみ)
下肢静脈瘤
・ だるさ
・ むくみ
・ 重さ
・ こむら返り
・ かゆみ
進行すると皮膚トラブルも起こります。
放っておいて大丈夫?
クモ状血管:多くは問題なし(経過観察)
下肢静脈瘤:症状があれば評価をおすすめ
自分でできる対策
① 血流改善
適度な運動(ウォーキング)、こまめに足、足首を動かすことが重要です。
② 姿勢
長時間同じ姿勢を避けて、足を少し高くしましょう。
③ サポート
弾性ストッキングの着用をおすすめします。
クモ状血管の治療は?
治療は可能ですが、必須ではありません。
・ 硬化療法
血管に薬を注入し、目立たなくする → 外来で可能です。
・ レーザー治療
皮膚の上から血管に作用 → 細い血管に適応
注意:再発することがありますので、生活習慣の改善が重要です。
下肢静脈瘤の治療は?
・ 弾性ストッキング
・ 硬化療法
・ レーザー治療
・ カテーテル治療
状態によって選択されます
受診の目安
・ 血管が目立ってきた
・ 足がだるい・むくむ
・ 片足だけ強い
・ 皮膚の変化がある
以上の症状があれば、早めの相談が安心です。
足の血管は、体からのサインのひとつです。
気になる場合は、早めに相談することをおすすめします。
当院では、足の血流・血管の評価、むくみの原因チェック、フットケア、生活指導、必要時の専門医紹介を行っています。
「この程度で受診していいの?」という段階でも大丈夫です
足の血管・むくみ・違和感など、お気軽にご相談ください。
以上、足の血管が気になる方へ|下肢静脈瘤・クモ状血管の原因・対策・治療、という話題でした。
この記事が、皆様の生活 (ライフ) のお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。



