健康診断でクレアチニンが高いと言われたら? 慌てる前に知っておきたい腎機能の見方|西早稲田ライフケアクリニック|新宿区高田馬場の糖尿病内科・内科

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健康診断でクレアチニンが高いと言われたら? 慌てる前に知っておきたい腎機能の見方|西早稲田ライフケアクリニック|新宿区高田馬場の糖尿病内科・内科

健康診断でクレアチニンが高いと言われたら? 慌てる前に知っておきたい腎機能の見方

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健康診断の結果を見て、「クレアチニンが高いですね」「腎機能が少し低下しています」と言われ、不安になったことはありませんか?

「腎臓が悪いの?」「このまま透析になってしまうの?」「すぐ治療が必要?」と心配される方も少なくありません。

しかし、クレアチニンが高い=すぐに腎臓病というわけではありません。

筋肉量や脱水などの影響で一時的に高くなることもあります。

一方で、本当に腎臓の病気が隠れている場合もあるため、正しく評価することが大切です。

今回は、クレアチニンの見方や追加検査、受診の目安について分かりやすく解説します。

本日のポイント

  • クレアチニンは、筋肉を動かしたときに自然に作られる老廃物。
  • 健康診断でクレアチニンが高いと言われても、すぐに腎臓病や透析になるわけではない。
  • 筋肉量や脱水など、一時的な影響で高くなることもある一方で、糖尿病や高血圧などによる慢性腎臓病が隠れていることもある。
  • クレアチニン、eGFR、シスタチンC(必要時)、尿蛋白・尿アルブミンを組み合わせて評価することが大切
  • eGFRが15 mL/分/1.73㎡前後になり、薬物療法だけでは十分な管理が難しくなった場合や、尿毒症症状・水分過剰・電解質異常などがみられる場合に透析導入が検討される

クレアチニンとは?

クレアチニンは、筋肉を動かしたときに自然に作られる老廃物です。

血液中に出たクレアチニンは腎臓でろ過され、尿として体の外へ排泄されます。

そのため、腎臓の働きが低下するとクレアチニンが体内にたまり、血液検査で数値が高くなります。

ただし、クレアチニンは筋肉量の影響を受けるという特徴があります。

 

クレアチニンが高くても病気ではないことがあります

健康診断で少し高かったからといって、すぐに腎臓病とは限りません。

① 筋肉量が多い

クレアチニンは筋肉から作られるため、筋肉質の方、スポーツをしている方、筋力トレーニングをしている方、若い男性では、腎機能が正常でも基準値より高くなることがあります。

② 脱水

意外に多い原因です。水分摂取不足、夏場の発汗、発熱、下痢・嘔吐、利尿薬の使用などでは、一時的にクレアチニンが上昇することがあります。

脱水が改善すると数値も元に戻るケースは少なくありません。

③ 採血前の影響

採血前の状態でも数値は変化します。

例えば、激しい運動をした後、肉類を大量に食べた後などでは、一時的に高くなることがあります。

そのため、一度の検査だけで判断せず、必要に応じて再検査を行うことが大切です。

 

本当に注意が必要なのは?

もちろん、クレアチニンの上昇が腎臓病のサインであることもあります。

代表的な原因は、

  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 慢性腎臓病(CKD)
  • 腎炎
  • 尿路結石や尿路閉塞
  • 一部の薬剤

などです。

特に糖尿病や高血圧は、初期には自覚症状がほとんどないまま腎臓へ負担をかけるため、定期的な検査が重要です。

eGFRとは?

健康診断では、クレアチニンと一緒にeGFRという値が記載されていることがあります。

eGFRは、「腎臓が1分間にどれくらい血液をきれいにできるか」を推定した数値です。

一般的には、

・60以上:大きな問題がないことが多い

・60未満:腎機能低下の可能性

・45未満:より詳しい評価が必要

・30未満:腎臓内科での継続的な管理が勧められることが多い

と考えられます。

ただし、eGFRは年齢によって少しずつ低下することが知られています。

そのため、高齢だからという理由だけで「年齢のせい」と判断するのではなく、以前の検査結果や尿検査なども合わせて総合的に評価することが重要です。

シスタチンCとは?

クレアチニンだけでは判断が難しい場合に役立つ検査がシスタチンCです。

シスタチンCも腎機能を評価する血液検査ですが、筋肉量の影響をほとんど受けないという大きな特徴があります。

そのため、

・高齢の方

・やせている方

・筋肉量が多い方

・クレアチニンだけでは判断しにくい方

では、より正確な腎機能評価に役立つことがあります。

クレアチニンだけでは十分ではありません

腎臓の状態を評価するときは、

  • クレアチニン
  • eGFR
  • シスタチンC(必要時)
  • 尿蛋白
  • 尿アルブミン

などを組み合わせて判断します。

特に糖尿病では、クレアチニンが正常でも尿中アルブミンが増えていることがあります。

これは糖尿病性腎症の初期サインであり、早期発見・早期治療がとても重要です。

「クレアチニンが正常だから安心」とは言い切れないため、尿検査も欠かせません。

透析はいつから?「透析の準備」を始める目安

「クレアチニンが高いと言われたら、すぐ透析になりますか?」という質問をよく受けます。

結論から言うと、クレアチニンが少し高いだけで透析になることはほとんどありません。

透析が必要かどうかは、クレアチニンの値だけではなく、

  • eGFR
  • 尿量
  • むくみ
  • 息切れ
  • 血液中のカリウム値
  • 全身状態

などを総合的に判断して決定します。

一般的には、eGFRが30 mL/分/1.73㎡を下回る頃から、将来の透析も見据えて腎臓内科で詳しい説明や準備を始めることがあります。

そして、eGFRが15 mL/分/1.73㎡前後になり、薬物療法だけでは十分な管理が難しくなった場合や、尿毒症症状・水分過剰・電解質異常などがみられる場合に透析導入が検討されます。

つまり、「クレアチニンが高い=すぐ透析」ではありません。

早い段階から適切な治療を続けることで、透析をできるだけ遅らせたり、回避できたりする方も少なくありません。

腎臓を守るために今日からできること

腎臓を守るためには、

  • 血圧をしっかり管理する
  • 血糖値を良好に保つ
  • 塩分を控える
  • 十分な水分を摂る(医師から水分制限を指示されている場合を除く)
  • 禁煙する
  • 適度な運動を続ける

ことが大切です。

また、市販の痛み止め(NSAIDs)を長期間・頻回に使用すると腎臓へ負担をかけることがあります。

健康食品やサプリメントの中にも腎機能へ影響するものがあるため、継続して使用している場合は医師へ相談しましょう。

 

こんな方は一度受診しましょう

次のような場合は、詳しい検査をおすすめします。

・クレアチニン高値が続いている

・eGFRが60未満と言われた

・尿蛋白・尿アルブミンを指摘された

・糖尿病や高血圧がある

・むくみや尿の異常がある

・腎臓病の家族歴がある

当院でできること

当院では、

・血液検査(クレアチニン・eGFR・必要に応じてシスタチンC)

・尿検査(尿蛋白・尿アルブミン)

・糖尿病・高血圧の管理

・腎機能の経過観察

・生活習慣のアドバイス

を行っています。

必要に応じて腎臓内科と連携し、適切な治療につなげています。

 

「少し高いだけだから大丈夫」と自己判断せず、気になる結果があれば一度ご相談ください。

早めに原因を確認し、適切な管理を始めることが、腎臓を長く守る第一歩になります。

以上、健康診断でクレアチニンが高いと言われたら? 慌てる前に知っておきたい腎機能の見方、という話題でした。
この記事が、皆様の生活 (ライフ) のお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。